トートバッグは、開口部が広く、パソコンや本、ポーチなど様々なアイテムを収納できるため、通学や通勤、普段のお買い物や旅行など幅広いシーンで大活躍。しかし、ひとくちにトートバッグといってもさまざまな形状や素材のものが流通しているため、いざ購入しようとするとどれを選べば良いか迷ってしまいますよね。今回はトートバッグの素材の違いや、選び方のポイントを解説します。
トートバッグとは?
トートバッグとは、持ち手が2つある袋型のバッグのことを言います。トートバッグは英語で「tote bag」と書き、「tote」には「運ぶ」「背負う」といった意味があります。
起源は、米国のアウトドアブランドが1944年に発売した氷を運搬するためのトートバッグといわれています。まだ電気冷蔵庫がなかった時代では、湖などで取った氷を車まで運び、自宅で使用していました。
この氷を運搬するために作られたトートバッグは、溶け出した水が染み出ないよう、丈夫なキャンパス生地で作られており、人気だったそうです。
その後、トートバッグは氷だけでなく暖炉の薪、野菜、食料品の運搬など、さまざまな用途で使われるようになって、現在に至ります。
トートバッグで使用される素材の種類
現在、ルーツとなったキャンバス素材のトートバッグのほかに、レザー、コットン、ナイロンなどさまざまな種類のトートバッグが販売されています。ここでは、トートバッグで使用される代表的な素材をいくつかご紹介します。
レザー(革)
トートバッグはカジュアルな印象が強いアイテムですが、レザー(革)製のものを選べばフォーマルやビジネスシーンでも活躍。本革は、使ううちに色合いが変化したり、手触りがやわらかくなったりと、経年変化(エイジング)を楽しめるのが魅力。
一方で、他の素材よりも重く、水濡れや汚れに弱い難点もあります。もし、重さや耐久性が気になる方はヴィーガンレザーがおすすめ。非動物性の素材からできたヴィーガンレザーは、動物性レザーよりも軽量で、水や傷に強いメリットがあります。
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キャンバス(帆布)
トートバッグでおなじみの素材です。帆布(はんぷ)とも。キャンバスは綿糸を平織りにして作られており、生地に厚みがあるのが特徴。平織りでは縦糸と横糸を交互に織るため、摩擦に強く丈夫な布地になります。シワにもなりにくく、毎日ガシガシ使いたい方におすすめ。また、見た目の印象がカジュアルであるため、どのようなシーンにもなじみます。
綿(コットン)
キャンバスよりも軽量で持ち運びやすく、洗濯機で簡単に汚れを落とせるのが最大のポイントです。ただしキャンバス生地と比べると耐久性は劣り、シワになりやすい難点があります。
近年はオーガニック由来のものが登場してきています。一般的な綿よりも少し値が張りますが、農薬や化学肥料、遺伝子組み換え技術などを極力使わずに栽培されており、肌触りの良さや通気性の高さが魅力です。
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ナイロン
耐久性や防水性を重視するならナイロンがおすすめ。ナイロン素材は傷や汚れがつきにくく撥水性もあるため、ちょっとした水濡れなら大丈夫。
また薄く軽量なので、小さくまとめてサブバッグとしても持ち歩けます。近年は、環境に優しいリサイクルナイロンを使ったトートバッグを取り扱うブランドも登場しています。リサイクルナイロンとは、ナイロン製品を作る工程で発生した落ち綿(短い繊維の綿くず)や、使い古されたナイロン製品を再利用したナイロンのこと。ゼロから新しくナイロンを作るよりも二酸化炭素の排出量を低く抑えられ、環境負荷を削減できるといわれています。
ポリエステル
ポリエステルもナイロン同様に軽量で耐久性がある素材です。洗濯を繰り返しても型崩れしづらく、シワになりにくいのが特徴。また、濡れてもすぐに蒸発して乾くため、食材やお弁当の持ち運びなどに適しています。
デニム
ファッション性を重視するならデニム素材も1つの選択肢としておすすめ。また、丈夫でかつ経年変化を楽しめる素材であるため、長く使い続けることができます。しかし、強い摩擦や水濡れなどで洋服に色移りすることがあるので、取り扱いには注意しましょう。
トートバッグの選び方
形状
トートバッグの形状は、大きく「縦長」と「横長」の2種類があります。
縦長のトートバッグは、手に持ったり肩にかけたりしても周囲の邪魔になることがなく、すっきり持ち歩けます。A4サイズの書類やノートパソコン、ペットボトルや水筒など、高さがあるアイテムも出し入れしやすいです。ただし、高さがあるため、バッグの底に小物類が溜まってしまい、取り出しにくいデメリットも。
一方、横長のトートバッグは、横に長いため荷物を安定して収納できます。また、底が浅いため、小物類も取り出しやすいメリットも。ただし、高さのある書類やペットボトル、パソコンといったアイテムの収納には不向きです。
耐久性
耐久性においてチェックしておきたいのは「素材」と「底鋲」の2つです。
まず、素材ですが、耐久性に優れているのは上で紹介したものの中ではキャンバス(帆布)、レザー(ヴィーガンレザー)、ナイロン、ポリエステルになります。
次に、トートバッグを日常使いしたい方がチェックしたいポイントが底鋲。底鋲はバッグの底の汚れや、擦れ、濡れから防ぐ役割を果たすパーツです。出張や旅など、外出の機会が多い方は、必須のポイントと言えるでしょう。
底の形
トートバッグの底の形状は、「角底タイプ」と「船底タイプ」の2種類あります。
角底タイプはバッグ本体が直線状で、角ばった底の形をしています。収納力に優れており、角ばった書類もすっきり収まります。
船底タイプは、バッグの底が船のような形状になっています。ものを入れると丸みを帯びたシルエットになり、カジュアルで可愛らしい印象になります。バッグの上部に比べて底の幅が小さいため、角底タイプに比べると収納力に劣ります。
サイズ・容量
「持ち手が短くて、肩にかけられなかった」「マチ幅が思ったよりも短く、あまり荷物を入れられなかった」とならないよう、事前にサイズを確認しましょう。なお、サイズを測る際は、高さ、幅、マチ幅、持ち手(全長)の4つを押さえておきます。
荷物をキレイに収納したいという方は、トートバッグに仕切りやポケットがついていないかチェックしておきましょう。
開口部
部のバリュエーションも、ファスナー、マグネット、スナップボタン、巾着、バックル、閉じ紐と種類さまざま。しっかりと開口部を閉じて中身を雨や汚れから保護したい方はに巾着やファスナー、閉じ紐、バックルを、サッと取り出すことを重視したい方には、マグネット、スナップボタン、閉じ紐がおすすめ。
CRAFSTOが提供するトートバッグについて
CRAFSTOでもトートバッグを展開しています。環境負荷の低い素材にこだわった当社オリジナルのトートバッグを3つご紹介します。
アップルレザー&オーガニックコットン トートバッグ
りんごの皮や芯をアップサイクルしたアップルレザーと、環境に配慮して作られたオーガニックコットンを組み合わせたトートバッグ。オーガニックコットンを使ったキャンバスの本体は、コットン本来の美しいオフホワイトに加え、草木染めで染め上げたカーキとブラックの3色展開。しっかりマチ幅があるから、A4サイズの書類や、薄めのノートパソコンなどもラクラク収納できます。持ち手は長めに作られているため、肩がけしやすいのもポイント。
Desserto ヴィーガンレザー 横型トートバッグ
メキシコ生まれのサボテンレザー「Desserto」で作られた横型のトートバッグ。サボテンから作られたDessertoは耐久性に優れているだけでなく、なめらかさとツヤも兼ね備えています。このトートバッグは、マチ幅も広く内側にはファスナーポケットもあり収納力は抜群。たくさんものを入れても快適に使えます。
女性着用イメージ
Desserto ヴィーガンレザートートバッグ
サボテンレザーDessertoを使用したレザートートバッグです。サボテンから作られる革は耐久性が高く頑丈で、世界トップレベルの安全な繊維製品を表す「OEKO-TEX®️ Standard100(エコテックス®スタンダード100)」の認証を受けています。パソコンや書類もすっぽり入るほどのサイズ感ですが、開閉口はマグネットタイプになっているため、バッグの中身が見られる心配はありません。サボテンレザーでできた本体とハンドルは、ふっくらとした天然素材の厚みがありながら耐久性も兼ね備えています。ビジネスシーンはもちろん、小旅行にもぴったりのサボテンレザートートバッグです。