ブライドルレザー コードバン

ブライドルレザーとコードバンの違いとは?メリットとデメリットを徹底比較

シェルコードバン財布

シェルコードバン/ブライドルレザー財布一覧

革好きの間で一定の人気を集めているのが、ブライドルレザーとコードバン。どちらも、魅力的な特徴がありますが、どちらにしたら良いか迷いますね。そこで、本記事では、ブライドルレザーとコードバンのメリットとデメリットについて徹底比較します。どちらの製品を購入しようか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

ブライドルレザーとは?

ブライドルレザーとは牛革の一種で、もともとは英国で轡(くつわ)や手綱などの馬具に使われていました。耐久性に優れており、また、革の表面には「ブルーム」と呼ばれる白い粉が浮き出ています。これは、蝋引き加工時に刷り込まれたグリースやロウが凝固して浮き出たもので、使い続けるうちにブルームは薄くなり、革本来の色味とツヤが出てきます。

関連記事:ブライドルレザーの特徴|エイジング(経年変化)と手入れについて

ブライドルレザーのメリット

ブライドルレザーには、さまざまなメリットがあります。4つご紹介します。

型崩れしにくい

馬具の激しい使用にも耐えられるように、牛革のなかでも特に丈夫な背中や肩の部位から作られます。そのため、型崩れがしにくい利点があります。バッグや財布にモノを詰めがちで、型崩れが気になる方におすすめです。

耐水性に優れている

革表面に蝋引き加工が施されており、革に塗りこんだロウが水を弾き、革内部に浸透しにくくします。ちょっとした雨や手汗などで革が傷むのが気になる方でも安心して使えます。

ブルームを味わえる

革表面を覆う白っぽいブルームが味わえるのもブライドルレザーならでは。ハーマンオーク社のブライドルレザーなど、一部ブルームが出ないものもありますが、ブライドルレザーの象徴とも言えるでしょう。

経年変化を楽しめる

ブライドルレザーは顕著に経年変化が現れます。使い続けるうちに、革表面のブルームがだんだんと薄くなって、革本来の色合いやツヤを感じられるようになります。

長く使うほどにさまざまな変化を楽しむことができ、最初とは明らかに異なる状態になるのがブライドルレザーの魅力です。

ブライドルレザーのデメリット

傷やひび割れができやすい

ブライドルレザーは、表面に傷やひび割れができやすい素材です。また、一度傷やひび割れが付いてしまうと、完全に消すことは難しくなります。傷やひび割れを防ぐには、すぐにオイルやクリームで保湿することが大切です。軽い傷であれば、乾いた布や指先で軽くこするだけで目立たなくなることもあります。

革が硬い

前述のとおり、ブライドルレザーはとても硬いです。耐久性に優れているものの、その硬さゆえ、強く曲げると革が割れてしまう恐れがあります。

コードバンとは?

コードバンとは、農耕馬の臀部(でんぶ)にあるコラーゲン繊維層「コードバン層」を削り出して作られる革です。農耕馬の頭数の減少に加え、1頭の馬から採取できる量も限られているため、希少な革として知られています。

コードバンの大きな特徴は、キラキラと光を反射する美しいツヤです。希少な部位を繊細に取り扱って加工することと、鏡のようなツヤから「革のダイヤモンド」ともよばれます。コードバンの仕上げはオイルを含ませるのが一般的ですが、染料や顔料で染めるタイプもあります。

関連記事:コードバンとは|手入れとエイジング(経年変化)【水ぶくれ・毛羽立ち・色あせ等】

コードバンのメリット

コードバンのメリットを3つご紹介します。

堅牢性が高い

コードバンは、革のなかでも特に頑丈です。一般的な牛革と比較すると、3倍もの強度があるともいわれます。特に、オイルコードバンは革の内部までオイルを染み込ませているため、しなやかで、かつ折り曲げにも強いです。

キメ細かく、なめらかな手触り

まるで鏡のように光を反射して輝くコードバンの質感は、「革のダイヤモンド」とも評されるほどで、他の革とは一線を画しています。さらに手触りも、キメ細かくてシワがなく、なめらかです。

経年変化を楽しめる

ブライドルレザーと同様に、コードバンも経年変化を楽しむことができます。表面がつるんとスムーズなコードバンは、細かい傷が付きやすいですが、その傷も魅力的なエイジングとなります。また、革に浸透したオイルの変化や日焼けなどで色や質感が変化するため、世界に1つしかない自分だけのアイテムに育てることができます。

コードバンのデメリット

水に弱い

コードバンは頑丈で折り曲げにも強いですが、耐水性に劣ります。雨に濡れたり、飲み物をこぼしたりして表面に水がつくと、革内部まで浸透してしまい、水ぶくれやシミなどの原因になります。

特に、アニリン(合成塗料)で染めた「水染めコードバン」は水に弱いです。防水スプレーも使用しないほうがベターです。

傷がつきやすい

コードバンは細かい傷が付きやすいです。スムーズでつるんとした材質であるため、傷がどうしても目立ちやすくなります。

ブライドルレザーとコードバン、結局どっちが良い?

ブライドルレザーとコードバン、両方のメリットとデメリットを比較すると、結局どちらが良いのでしょうか?各項目ごとに解説します。

価格

ブランドや製品にもよりますが、コードバンのほうが高価な傾向にあります。これは、そもそもコードバンが農耕馬の希少部位で、流通量が少ないのが一因です。特にアメリカの老舗タンナー、ホーウィン社が作る「シェルコードバン」は極めて高価で、一般的なコードバンの何倍もの価格になります。ちなみにブライドルレザーも、牛革のなかでは高価格です。

耐久性

ブライドルレザーもコードバンも、強度が高く頑丈な革です。ただし耐水性では、ブライドルレザーに軍配が上がります。ブライドルレザーは、表面にロウを塗りこんでいるため、多少の水濡れなら革内部まで浸透しにくいです。

手触り

手触りは好みが分かれる部分であるため、優劣はつけ難いです。なめらかな手触りが良い方はコードバン、硬くてハリのある手触りが良い方はブライドルレザーがおすすめ。

経年変化(エイジング)

どちらも経年変化を楽しめます。より革を育てる感覚を味わいたいなら、ブライドルレザーがおすすめです。

ブライドルレザーの使い始めは、革表面にブルームがあり、白っぽくマットな質感です。使い続けるうちにブルームが薄くなり、革本来の色やツヤが出てきて、よりエイジングを楽しめるでしょう。

CRAFSTOが提供するブライドルレザー・コードバン製品について

CRAFSTOでも、ブライドルレザーとコードバンの製品を数多く展開しています。ブライドルレザーとコードバン、それぞれの良さを引き出したアイテムたちをぜひチェックしてみてください。

Bridle Leather ブライドルレザー 長財布

スリムな形状でありながらも、6つのカードポケットに4つのフリーポケット、ゆとりのある小銭入れと札入れが配置されており、収納力は抜群。カード、小銭、お札などをバランス良く収納したい方にぴったりのアイテムです。

ブライドルレザー 長財布

ブライドルレザー フラグメントケース【5Pockets】

長財布よりも、スリムでかさばらないアイテムがお好みの方には、フラグメントケースがおすすめ。厚み11mmと極薄であるものの、カードホルダーは4つと、普段使いのカードが多い方もお使いいただける一品です。薄いポケットやバッグの隙間にもすんなり収まります。マチの根元には補強材を加えているから、大きく口を開けても型崩れしない、長く使い続けられる形状となっています。

ブライドルレザー フラグメントケース

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Shell Cordovan シェルコードバン L字ファスナー財布

外装には、しっとりとしたツヤが魅力の「シェルコードバン」を使用。札入れや小銭入れ、カードホルダーに加え、財布の左右最上部にフリーポケットも配置。紛失しがちなレシートや領収書をパッと入れておけるので便利です。

シェルコードバン L字ファスナー財布

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Shell Cordovan シェルコードバン 長財布

外装には、ホーウィン社のシェルコードバンを、内装にはLo Stivale社(ロスティバーレ)のブルガロレザーを使用。実用性を踏まえ、領収書が収まる4つのフリーポケット、札入れ側に4枚分のカードホルダー、フラップ裏側に6枚分のカードホルダー、真ん中にはファスナーで開閉できる小銭入れを完備しています。

収納力に優れているだけでなく、厚みを抑えた設計になっているため、スーツやジャケットの内ポケットに入れてもかさばりません。

シェルコードバン 長財布

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