ヌメ革の魅力とは?気になる経年変化やお手入れ方法について

ヌメ革の魅力とは?気になる経年変化やお手入れ方法について

ヌメ革 財布

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さまざまな革のなかでも、革本来の素材感を楽しめるレザー「ヌメ革」。しかし、ヌメ革はデリケートな革で傷つきやすく、ケアや扱いに注意が必要です。本記事では、ヌメ革の特徴や魅力、お手入れ方法などについて解説します。

ヌメ革とは?

ヌメ革の定義は明確に決まっていませんが、広義的には植物性タンニンを使って鞣(なめ)した革を指します。狭義的には、植物性タンニンで鞣したあとに塗装や染色などの表面加工を施さない革を言います。使用前は自然な革本来のベージュ色で、使ううちにキャメル色へと変化していきます。

ヌメ革と本革の違い

本革は合成皮革と対比される言葉で、動物由来の革の総称を指します。そのため、本革のなかに、植物性タンニンで鞣された「ヌメ革」やクロム鞣しされた「クロム革」などが分類されます

ヌメ革とオイルレザーの違い

オイルレザーも、ヌメ革と同様に植物性タンニンでなめされた革ですが、大きな違いは表面加工です。オイルレザーは革表面にじっくりとオイルを染み込ませます。革の内部までオイルを浸透させることで、しっとりとやわらかくツヤのある質感になります。

一方で、ヌメ革は表面加工を行わないため、オイルレザーのようなツヤはありませんが、革本来の素朴で自然な風合いが楽しめます。

関連記事:オイルレザーとは|経年変化(エイジング)やお手入れ方法について

ヌメ革の特徴・魅力

次に、気になるヌメ革の特徴をいくつかご紹介します。

革本来のナチュラルな風合い

なめしたあとに表面加工をしないヌメ革は、素材の良さを活かした革といえるでしょう。そのため、もともと皮にある傷やシワ、毛穴などの痕跡がそのままヌメ革の味になります。それらは「ナチュラル・スタンプ」と呼ばれます。

丈夫な革質

時間をかけてなめされたヌメ革は、革の繊維密度が高くコシが強いです。そのため、ほかの革と比べても丈夫で長持ちすると言われています。

ヌメ革の経年変化(エイジング)

ヌメ革の大きな魅力は、深く美しい経年変化(エイジング)を楽しめることです。使い始めは繊維がギュッと詰まっていて少しごわごわするヌメ革も、使い続けるうちに繊維がほぐれてやわらかさが増していきます。また、もともと革内部にある油分が時間とともに少しずつ表面に染み出してくるため、じんわりとした味わい深いツヤが出てきます。

さらに、最初は生成色で素朴な印象の表面も、日焼けや摩擦や皮脂などによって徐々に茶色くオレンジ色のような「飴色」へと変化します。時間経過とともに、少しずつ表情を変えて、自分の手に馴染むのが経年変化の醍醐味です。

ヌメ革の日光浴とは

ヌメ革の日光浴は必須ではありませんが、長持ちをさせるためには有効な方法です。ヌメ革はオイルが塗布されていないため、革表面の油分が少なく、デリケートな状態になっています。

一定期間、使い始めのヌメ革製品を日光に当てることで、革内部にある油分がじんわりと浮き出て革表面を薄くコーティングしてくれます。そうすることで、水濡れやキズに対する耐久性が上がります。

ただし、染色やオイルを施したヌメ革の場合は、日光浴は不要です。

期間の目安は、だいたい1ヵ月です。あまり強い紫外線が当たり続けると革の乾燥が進んで劣化してしまうため、日光が差し込む窓際などで日光浴をしましょう。

ヌメ革を日光浴をしているときのお手入れ

日光浴をしている間は、定期的に革の表面をやわらかい布で拭きましょう。表面に浮き出てきた油分がだんだん革になじんできます。また、革表面にほこりがついたままだと革表面が乾いてくるので、軽くブラッシングしてほこりを落とすのも忘れないようにしましょう。

部分的に日が当たりすぎて日焼けしていないか、ムラができていないかも合わせてチェックしておきたいところです。

せっかく購入したらすぐ使いたくなってしまいますが、最初にこのひと手間を加えるだけで、より長く使える丈夫なヌメ革になります。

ヌメ革の手入れ方法

ヌメ革はキズがつきやすく、扱いには注意が必要です。大切なヌメ革製品を長く使うためにも、お手入れ方法を確認しておきましょう。

キズがついたら

ヌメ革は、なめしたあと表面にオイル塗布加工をしていないため、表面にキズがつきやすいです。キズは革の味となりますが、雰囲気を損ねるような大きなキズにはクリームを使ったお手入れがおすすめです。乾いた布の先に少量のお手入れ専用クリームをつけて、やさしくキズ部分になじませることで、キズを目立たなくすることができます。

水濡れしてしまったら

ヌメ革は、少し濡れるだけで水シミや水ぶくれになってしまいます。万が一濡れてしまったら、まずは乾いた布で濡れた部分を軽く拭いて、そのあと日陰干しをします。乾いたら、濡れた部分に革用のお手入れクリームやオイルを塗ります。これで水シミが残る可能性を減らせます。

シミや汚れがついてしまったら

革表面にシミや汚れがついてしまったら、水濡れのときと同じく、革用のお手入れクリームもしくはオイルを使います。乾いたやわらかい布に少しだけクリームやオイルをつけ、やさしく革表面を拭きましょう。

また、ヌメ革は縫い目部分に汚れが溜まりやすいです。縫い目にほこりや汚れが目立ったら、ブラッシングしてきれいにしましょう。

CRAFSTOが提供するヌメ革を使った製品

最後に、ヌメ革を使ったCRAFSTOの製品を2つご紹介します。※CRAFSTOでは染色したヌメ革を使用しています

ブライドルレザー ラウンドファスナー長財布

英国製の高級革「ブライドルレザー」を使用した長財布。ブライドルレザーの特徴であるブルーム(革表面に塗りこまれた白いロウ)が一際目を引きます。

外側は堅牢性に優れたブライドルレザー、内側にはヌメ革のブルガロを使用しています。重厚感のあるブライドルレザーと、自然なヌメ革が美しいコントラストになっています。

また、より長く使っていただけるよう、ファスナーはYKK社製の最高級品「EXCELLA(エクセラ)」を使用。すべるようになめらかな開閉が可能です。

ヌメ革 ブライドルレザー 長財布

シェルコードバン フラグメントケース【5POCKETS】

キャッシュレスが浸透してきた今だからこそ使いたい一品。とても薄く、ポケットにもスマートに収まります。スリムでありながらもマチが付いているため、小銭をたくさんしまうことができます。

外側には米国で100年以上革を作り続ける老舗タンナー「ホーウィン社」のシェルコードバンを贅沢に使用。じっくりと手間をかけてオイルを染み込ませたこの革は、他にはない深いツヤとしなやかさが魅力です。また、シェルコードバンのやわらかく美しいシルエットをしっかりキープできるような設計が施されています。内側には国産のソフトヌメ革を使っており、細部まで繊細で美しいヌメ革を存分に味わえます。

ヌメ革 シェルコードバン フラグメントケース

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