「サステナブル素材」をご存じでしょうか?原料、製造、販売、消費などの全てのプロセスにおいて環境に配慮した素材を指す言葉です。地球に優しそうなイメージがありますが、具体的にはどのような素材なのでしょうか。
サステナブル素材とは?
サステナブル素材とは「持続可能な素材」を意味します。サステナブル素材のポイントは、ただ地球環境に優しいだけではなく、持続可能である点です。例えば古着を再利用した布はエコですが、再利用する過程で二酸化炭素や大量の水を使っていては持続可能とは呼べません。二酸化炭素の排出量を削減する、汚水を川や海に流さないように処理する地球環境への配慮が大切です。
くわえて生産に関わる人たちが適正な労働条件で働き続けられること、私たちが安心して快適な暮らしを続けられること。これらの点を重要視して作られるものがサステナブル素材です。
サステナブル素材は大きく2つある
サステナブル素材は、大きく「天然素材」と「リサイクル素材」の2つに分けられます。
天然素材
天然素材とは、自然界に存在するもので作られた素材です。羊から取れるウールなどの動物繊維と、綿花から取れるコットンなどの植物繊維があります。天然素材には化学的な物質が含まれていないため、生分解性(せいぶんかいせい)で自然に還ります。土(水で分解されるものもある)に埋めると微生物が素材を分解するので、廃棄物として残りません。
例えば「ポリ乳酸繊維(PLA繊維)」は、イモやトウモロコシのでんぷんで作られる天然素材です。植物由来のため、土に埋めると生分解されます。焼却するときも燃焼熱が低いといわれています。ゴミの埋立地の土壌汚染や、ゴミの燃焼で排出される二酸化炭素を考慮すると、土や水に還る天然素材は非常にサステナブルといえます。
リサイクル素材
リサイクル素材とは、もともと廃棄予定だったものを資源として再利用した素材です。ペットボトルを再利用した「リサイクルポリエステル」、着古したニットやシャツなどを再利用した「再生ウール」や「コットン」などが挙げられます。樹脂や合成繊維などを作る工場で出る裁断くずやプラスチックのかけらなども再利用されることがあります。どの場合でも、一度粉砕・融解して繊維(糸)状にしたものを織るのが一般的です。
サステナブル素材の種類一覧
天然素材とリサイクル素材のなかには、さまざまな種類の素材があります。
オーガニックコットン
オーガニックコットンは、農薬や化学肥料、遺伝子組み換え技術などを極力使わずに、地球環境や生産に関わる人たちに配慮して作られるコットンです。ふんわりとした感触は肌に優しく、赤ちゃん用品や敏感肌の方向けの下着として人気です。オーガニックコットンを名乗るには、認証機関が定める生産工程や労働環境に関する条件をすべてクリアしなければいけません。
関連記事:厳しい認証を経て作られる、オーガニックコットンとは?環境に配慮した素材
ヴィーガンレザー(アニマルフリー素材)
アニマルフリー素材とは、動物性の素材を一切使用しない素材を言います。その中でも、近年注目を集めているのがヴィーガンレザーです。パイナップルの葉やサボテン、りんご、マッシュルームなどが使われます。どれも本革と見分けがつかないほど、見た目や質感が似ています。本革よりも軽量で、美しく発色するなどヴィーガンレザー特有のメリットもあります。
関連記事:ヴィーガンレザーとは?軽量で耐久性にすぐれた注目の新素材
再生ポリエステル繊維/再生ペットボトル繊維
廃棄予定のペットボトルを使ったリサイクル素材です。「リサイクルポリエステル」や「再生ポリエステル」ともよばれます。使い終わったペットボトルをフレーク状にして溶かし、糸を作り出します。
その糸を使って織られた生地がリサイクルポリエステルです。リサイクルポリエステルは耐久性や伸縮性があるうえに、速乾性も兼ね備えています。そのため、YシャツやTシャツだけでなく、アウトドアウェアや医療用ユニフォームなど、さまざまな用途で使われています。
アップサイクル素材
アップサイクルとは、廃棄予定の素材を加工して、元の状態よりも価値を高める取り組み、またはその取り組みによって生まれた製品を言います。
ゴミの廃棄量が世界の共通課題となるなか、近年注目されている素材の1つです。 リサイクルと混同されがちですが、リサイクルは廃棄物を溶かしたり粉砕したりして元の形をなくし、新しい素材に変換します。
一方、アップサイクルは分解せずに、切り貼りする、構成し直すなどして、元の素材を活かして、新しい製品に生まれ変わらせるのがポイントです。使い古したジーンズをバッグや財布にする、ホテルのシーツをシャツにする、車のシートベルトをバッグのストラップにするなどが良い例です。
革製品の製造工程で出る「床革(とこがわ)」も、アップサイクル素材として、財布やバッグなどに使われています。床革は銀面層を取り除いた際にできる端材であり、通常は廃棄されます。床革のザラザラとした起毛感をあえて”味”として残し、革製品に利用されることがあります。
関連記事:アップサイクルの意味とは|リサイクルとは違う?廃棄物に新たな価値をつける取り組み
サステナブル素材で作られたCRAFSTO製品はこちら
CRAFSTOでも、サステナブル素材を使用したオリジナル製品を多数展開しています。持続可能な未来のために、サステナブル素材を使った製品を選択肢に入れてみませんか?
マッシュルームレザー キーケース
形状はコンパクトながら、複数の鍵をまとめて収納できるよう、ゆとりのある厚みに。6つのキーフックや、キーリングの他、内側にはレシートやカードを収納できるポケットも設置しています。
Desserto ヴィーガンレザートートバッグ
薄型のパソコンやA4サイズの書類がすっぽり入る縦長のサボテンレザー製のトートバッグ。サボテンレザーは見た目もリアルレザーにそっくりで、なめらかな革表面と上品なツヤが楽しめます。ハンドルは長めに作っているので肩掛けもでき、しっかりマチもあって収納力は抜群。1泊程度の小旅行や出張でも重宝するアイテムです。
アップルレザー&オーガニックコットン ボディバッグ
まるでリアルレザーのようなアップルレザーの繊細なシボはやわらかく、使い心地も抜群。農薬や肥料を使わず育てられたオーガニックコットンを合わせた、細部までサスティナブルなボディバッグです。アップルレザーとオーガニックコットンの軽やかな質感は見た目にもさわやか。コンパクトに身体にフィットするサイズ感も魅力です。
コーンレザー グラフィック三つ折り財布
Future prism ミニショルダーバッグ
Future prism カードケース
手元を鮮やかに彩るアクセサリーのような美しい、Future prismコレクションのカードケース。最低限のカードだけ収納してスマートに持ち歩けるのがポイント。ジャケットの内ポケットや、パンツのヒップポケットなどにもすっきり収まります。目を引くカラフルなレインボープリントは、1つ1つ色や柄の出方が異なるので、自分だけのオリジナルアイテムとして愛着がわきます。